でゅれーしょん
デュレーションという言葉を辞書で調べると、「時間の長さ」という訳が出ているはずである。
確かに、英語の単語としては正しい。
しかし、金融業界でデュレーションという用語を使うのであれば、その本来の意味を知っておきたい。金融数学の入門書を見ればすぐに分かる通り、デュレーションとは、債券価格の金利変動に対する感応度の指標である。
数学的には、債券価格を利回りで微分したものと考えてもよい。なるほど、確かに一般的には、償還日までの期間、つまり、時間が長いほどデュレーションも長く(=大きく)なる傾向はある。
直感的には、同じだけの利回り変動に対して、長期債のほうが短期債よりも価格変動が大きく、これをデュレーションで説明するのである。
しかし、償還期間と金融数学上のデュレーションが一致するのは、期中に利息支払いがない、ゼロクーポン債の場合だけで、他の債券の場合は、デュレーションは償還期間よりも短くなる。直感的には、元利金の額で加重平均した投下資金の平均回収期間とも言える。
同じ利回り、同じ償還期間の債券が仮にあったとすると、表面利率の高い債券のほうがデュレーションが短く、価格変動性が小さいというわけである。
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