よていりりつ
保険会社が、契約者に対して保証する運用利率。生命保険の場合、払い込まれた保険料の一部は、将来の保険金支払いに備えて積み立てられ、株式や債券などで運用されている。保険会社は、運用によって得られる収益をあらかじめ見込み、その分、保険料を割り引く。他の条件が同じなら、予定利率が高いほど、保険料は安くなる。
予定利率(よていりりつ)とは、生命保険の契約者に対して約束する運用利回りのこと。
契約者が支払う生命保険料は、事務経費が差し引かれたのち、死亡保険金・満期保険金・年金などの支払いに充てるため、「責任保険金」として積み立てられる。責任準備金の運用利回りが「予定利率」であり、予定利率が高いほど、契約者にメリットがある(保険料が割り引かれる)。当初の予定利率と実際の運用利回りの差は「利差(損)益」と呼ばれ、生命保険会社の収益のひとつである。 バブル崩壊後の超低金利政策のもとで、生命保険会社は、実際の運用利回りが予定利率を大きく下回るいわゆる「逆ざや」の問題に直面した。逆ざやによる収益の圧迫で、平成9年から平成13年までに7社が破綻した。
平成15(2003)年8月、逆ざや問題を解決し、保険契約者の保護を図ることを目的として、保険業法が改正された。従来は、保険会社が破たんした後でなければ予定利率を引き下げることができなかったが、法改正の結果、政府に申請し承認を得た場合は、破たん前の引き下げが可能となった 。ただし、申請の条件として、「契約条件の変更を行わなければ保険業の継続が困難となる蓋然性があり、保険契約者等の保護のため契約条件の変更がやむを得ない」場合に限るとされた。
金融用語よ行カテゴリーのクレジットカードやキャッシング、カードローン、証券、金融や経済に関する専門用語及び知識を紹介するページです。 クレジットカードやキャッシング、カードローン、証券、金融専門用語に関するデータベースサイトとして、お金全般に関する用語を幅広く収録し分かりやすく丁寧に解説しています。 [PR] 厳選レディースローン&レディースキャッシング