やけいこっかろん
夜警国家論とは、国家のやるべきことは国防や治安(夜警)、外交問題など最小限のものとし、経済活動はもっぱら民間の企業や個人の活力に委ねるべきで、そのことが市場メカニズムを通して経済に最もよい結果をもたらすという考え方を指します。もともとは古典派経済学の創始者であるイギリスのアダム・スミス(1723~1790)が主張していた考え方です。こうした自由放任主義的経済政策の考え方は、M.フリードマン等の新古典派の経済学者たちによって強く支持され、「小さな政府」のもと、規制緩和と民間活力の増強をめざすレーガノミックスやイギリスのサッチャー政権などにも大きな影響を与えました。現在のわが国における、規制と保護を撤廃し「民間にできることは民間にまかせる」という行政改革の基本にもこうした考え方が流れています。なお、夜警国家という言葉は、ドイツの労働・社会運動家であるF.ラサール(1825~1864)が、「労働者綱領(1862)」の中で、自由主義国家は資産家階級を擁護するだけのものだとする批判の中で用いたものです。
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