うぉーるしすうほう
財務分析において他社比較は重要なツールですが、それを一歩進めて指数化し、さらにそれをひとつの数値に集約して一目で会社の財務内容の優劣を判断できるようにしたのがウォール指数法です。米国のウォール(Wall,A.)とダニング(Dunning,R.W.)によって開発されました。分析対象会社の強み、弱みとその程度が簡単にわかるうえに多くの会社の順位付けもできるという特徴があります。手順は、次のようになります。①財務比率の中から流動比率(25%)、資本負債比率(25%)、固定比率(15%)、商品回転率(10%)、受取勘定回転率(10%)、固定資産回転率(20%)、自己資本回転率(5%)の7種を選ぶ(カッコ内は重み)。②同業種の多数企業の財務諸表にもとづいて標準比率を算出する。財務諸表における関係項目についてイ)集計値を組み合わせて求めた平均比率、ロ)各企業について算出した比率の最頻値、ハ)各企業について算出した中位数の3種を求め、それをさらに平均して標準比率とする。③対象会社の比率を標準比率で除して%表示したものを相関比率と呼ぶ。7種の相関比率のそれぞれに所定の重みを乗じて評点とする。④7つの評点を合計して対象会社の指数とする。これが、ウォール指数です。ウォール指数は、個々の指標の相関比率を見て、対象会社の強みと弱みをしることができるほか、総合評点を比べることによってその会社の総合的な判断ができます。ただ一方で、比率の選択や重みのつけ方があまりに信用分析に偏り過ぎており、もっと会社の収益力を重視すべきであるとの批判もあります。確かに、長期的に見れば、収益力こそが信用力を担保するものだからです。
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