のんりこーすろーん
非遡及型融資とも呼ばれます。元利返済の原資を融資対象が生み出すキャッシュ・フローだけに求め、万一、債務不履行に陥った場合でも借り手に直接に返済責任が及ばない融資をいいます。わが国で従来行われてきた融資は、いわば遡及型融資でした。つまり貸し手は担保だけでは回収できなかった場合、他の資産を処分して返済をするよう借り手に要求できました。ノンリコース・ローンでは、これはありません。あくまでも融資対象資産だけにとどまります。借り手にとっては、借入金で取得した資産が期待通りの利回りをあげなかったり、評価額が大幅に下落した場合でも損失を限定できる効果があります。また、対象資産の投資収益率がノンリコース・ローンの金利を上回った場合には、その分、自分の投資利回りが上昇します。一方、貸し手側のメリットとしては、借り手の信用が無くても、対象資産のキャッシュ・フローとその評価額に信頼性があれば、リスクの判定ができるので、貸出しの機会が増えることになります。また、非遡及型は遡及型に比べて金利が高いことが多いので、その分有利になります。一方、デメリットとしては、借り手側にとっては(1)対象資産額の満額は借りられないので、ある程度の自己資金を用意する必要がある、(2)金利が高いことがあるなどです。また、貸し手側のデメリットとしては、対象資産の評価額の値下がりによって元本の全額回収が行えないことがあるというリスクがあります。ノンリコース・ローンは、国内では1999年頃に登場し、最初は資産リストラを進める会社が本社ビルの流動化をはかるために使う例などが見られましたが、2000年代に入ってからは投資用の不動産についてファンドを組成し、そのファンドに融資するという例が多くなり、今日の主流となっています。
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